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開室2周年を迎えました!~心の回復について思うこと~

 

カウンセリングルームsatoは、この4月で無事に開室2周年をむかえることができました!

 

 

これまで全国各地、さらに海外にご在住の方にもご利用いただき、小さな画面を通してたくさんのつながりを持つことができました。

本当にありがたく感じています。

 

 

この1年はみなさんとのセッションを重ねる中で、改めて「心の回復ってなんだろう?」と私なりに考える機会があったように感じます。

 

 

みなさんは回復というとどんなことを思い浮かべますか?

問題が解決すること、社会の中で自分らしくふるまえるようになること、症状が和らぐこと、やりたいことや目標に近付くこと・・・

人それぞれさまざまなイメージがあるかと思います。

 

 

最近の私の考える回復の第一歩は、

「大変だけど、よくやっているところもあるよな」「それなりにやってきたところもあるのかも」

と、自分自身に少しの優しさを向けられるようになることです。

 

 

カウンセリングでみなさんのお話をうかがっていると、

本当によくここまで生き抜いてこられたな、踏ん張ってこられたんだなとクライエントさんの歩みに敬意を感じます。

そして、その過程には必ず、その方なりのここまでやってこられた工夫や努力がたくさん隠れています。

 

 

とはいえ、特にカウンセリングの最初は悩みの渦中ですので、辛さやしんどさが強く、

自分を責める余裕はあっても、自分を労わる余裕なんてない…そう感じるのが自然なことだと思います。

 

 

だからこそ、カウンセリングの時間は、

まずは気持ちを言葉にしてみること。セラピストと一緒にぐちゃぐちゃした気持ちを整理してみること。

その過程を重ねることで、ぎゅっと力が入って固まっていた心に、少しずつ余白が生まれていく、

そうした時間をともにすることが、まずカウンセラーである私たちの大切な役割なのかなと感じます。

 

 

心に余裕ができると、まわりの景色が変わって見えることがあります。それと同じように、自分自身への視野も広がっていきます。

スポーツでも、力みすぎると体が思うように動かないことがありますよね。

ちょっと力を抜いてみることで、思いがけずスムーズにうごけたり、本来のパフォーマンスが発揮される、

心の回復にも、それに似たところがあるのかなと感じます。

 

 

視野が広がって自分のこれまでの歩みや頑張りに目を向けられるようになると、

少しの希望や、自分なりの回復への道が見えてくることがあります。

そのプロセスこそが、回復につながる大切な土台になるのではないか、そんなふうに感じています。

 

 

3年目にむかうカウンセリングルームsatoでは、このような考えや思いを大切にしながら、

クライエントさんそれぞれのペースで、それぞれの回復の形を大切にしながら、これからもサポートを続けていきたいと思います。

 

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!